二次創作に関する注意
(弊社では)二次創作物に関する版権元のガイドラインは一切把握しておりません。
仮に弊社の確認不足や認識不足等で問題が生じた場合でも、弊社は責任を負いかねます。お客様自身で入念な確認をお願いします。
【過去にあった二次創作物のトラブル事例】
弊社は製品のほとんどを外国の提携工場で製作しております。
ある製品の輸入通関の際に税関に二次創作イラストを海賊版(偽物)と疑われ、一時的に輸入許可が下りなかった事があります。
イラストの内容は「艦隊これくしょん-艦これ-」で、二次創作のキャラクターとそのキャラクター名が描かれていました。
税関に海賊版と疑われるきっかけになったのは、キャラクター名だと思われます。
弊社が利用しているクーリエ(国際宅配便輸送業者)からの情報は、担当した税関職員が(二次創作の世界をあまり知らない)アニメファンだったので、キャラクターとキャラクター名を見て海賊版を疑ったのでは?でした。
解決策として税関がクーリエを介して弊社に要求した事は、「艦隊これくしょん-艦これ-」の版権元に輸入許諾書を発行してもらい税関に提出せよというものでした。
当然、二次創作物に対して版権元が輸入許諾書を発行するという事は考えられないので、弊社は版権元の二次創作物に関するガイドラインをネット上で調査することにしました。版権元のホームページではガイドラインは見当たらなかったのですが、twitterに簡単なガイドラインが掲載されていることを見つけました。そしてそれをプリントアウトしクーリエにFAXを送り、それを元にクーリエが税関に交渉をし、輸入許可が下りました。
ちなみに、この二次創作物は某大手サークルがコミックマーケットで販売するグッズセットを入れるバッグでした。グッズセットの入れ物という性質もさることながら、製作部数も膨大でした。もし輸入許可が下りなければ大変な事態になったと思われます。輸入許可が下りたのもコミックマーケット開催日の1日前でした。
この時は「艦隊これくしょん-艦これ-」がtwitterでガイドラインを掲載してくれていたので事なきを得たのですが、試しに「ご注文はうさぎですか?」のガイドラインをネット上で調査したところ、それらしきものを見つけることは出来ませんでした。現在はどうなっているかは分かりません。
このような事態になった場合、弊社が対応できるのは上記の内容程度になります。この対応で輸入許可が下りなかった場合は、お客様側で版権元に輸入許諾書の発行を依頼していただくことになりますが、まず実現しないので、結局は製品の全量破棄になると思います。
弊社もこのような経験をしたのは1度だけで、結果は事なきを得たので、全量破棄後の対応については正確な案内をすることが出来ません。
おそらく、修正したデータをお客様に再入稿してもらい、製品を再製作する流れになると思いますが、その際に追加でかかる費用負担や納期に間に合わない等の機会損失は、弊社で責任を負うことは出来ません。納期に間に合わないので注文をキャンセルする場合も一部の返金しか出来ないと思います。全量廃棄の廃棄費用も必要になると思います。これはお客様の確認不足が招いた結果なので、不利益の大半を被るのはお客様になります。
このような事態になるのは弊社としても心苦しいので、この経験を踏まえ下記の事項についてお客様に再確認を要望します。
二次創作グッズを製作する際の基本
- タイトル名を入れない
- キャラクター名を入れない
- 版権元の二次創作物に関するガイドラインを把握する
- 印刷内容で問題が起きた場合、不利益の大半を被るのはお客様です
- 二次創作物のイラスト内容、タイトル名、キャラクター名等は、そのオリジナル作品を認識していないと判断がつかないものばかりです。すべてお客様の責任でデータ制作をお願いします。
- (弊社では)二次創作物に関する版権元のガイドラインは一切把握しておりません。
- 仮に弊社の確認不足や認識不足等で問題が生じた場合でも、弊社は責任を負いかねます。お客様自身で入念な確認をお願いします。
- 印刷をお断りする表現についても併せて確認をお願いします
質問や不明な点等がございましたら問い合わせをお願いします。お客様の立場に立って相談に対応させていただきます。